私は今、目覚めた。

円筒形の容器の中

私一人、目覚めた。

目の前には二つの人影

男と、女。







てのことば(改)





私が目覚めたと言うことは、前の私が死んだということ。

私の中に記憶が宿る。

私は多分3人目。




私の躰に包帯が巻かれる。

私は何処も悪くない。

ただ、記憶がぼんやりとしてるだけ。




少年が駆けてくる。

私の横に立つ。

何故か心が苦しい。

何故だろう、心が苦しい。

でも、不快じゃない。

心地よい苦しさ、そして何故か温かい。




『よかった、綾波が無事で・・・』

『あの、父さんは来てないんだ・・・』

『ありがとう、助けてくれて・・・』

『零号機を捨ててまで助けてくれたじゃないか・・・』




少年の言葉。

でも、私の記憶は未だぼんやりしている。

私の記憶、二人目のココロ。




「そう、あなたを助けたの?」

『うん、覚えてないの?』

「いいえ、知らないの。たぶん、私は3人目だと思うから。」




不思議そうな少年の顔。

私を見つめる二つの瞳。

何故だろう?吸い込まれる感じ。

暖かく包み込まれる感じ。

弾けそうな私の記憶。




『綾波、なに言ってるんだよ?』

『僕を、僕を助けてくれたじゃないか。』

『もう、僕を独りにしないでよ・・・』




少年の瞳に光る滴。

ナミダ?

そう、綺麗ね、涙。

・・・涙?

・・涙?




弾ける記憶。

私のこころ。

この人知ってる。

大切な人。

私の一番、大切な人。




「あり・・・がとう・・・」

『綾波?』

「私を・・・心配してくれて・・・」

『思い出したんだね!』




肯く私。

私、微笑む。

私の心が、急に膨らむ。

私も涙、流してる。




『あ、綾波!』




抱き付く彼。

愛しい人。

そっと抱きかえす。




「ありがとう」




はじめての言葉。

はじめてだけど、はじめてじゃない。

愛しい人。

彼の耳元。

そっと囁く。

彼の名前。




「いか・・・」




弾かれる私。

彼の瞳。

おびえたような瞳。

駆けていく彼。

残された、私。




私、ベッドに横たわる。

何も無い部屋。

私の心。

解らない心。

離れない彼の顔。




ありがとう。

感謝の言葉。

初めての言葉。

その時彼は腕の中。




次の言葉。

彼の名前。

愛しい人の名前。

その時私は弾かれた。

どうして?




私は、呟く。




愛しい名前。




私は、呟く。




はじめての名前。




「いかしんじ」




愛しい人。




「いかしんじ」




一番大切な人。




「いかしんじ」




訳は、明日聞いてみよう。

いかしんじに・・・




ネルフ内、某研究室。

スクリーンに写る映像。

「可哀想に。シンジ君、レイにあれを見られたと思いこんでいるようね」

「自業自得よ。監視されているのはわかってたはずなんだから」

そこには、少年のほとばしる熱きパトスを食い入るように見つめる女が二人と、

「フケツ」

と言いながらも目をそらせない女が一人・・・





End of Document / お茶目なレイちゃん3人目っ!(改)

「いいのか、碇?アヤナミスト達が黙っていないぞ」

「問題無い、全てはシナリオ通りだ」(?)

Arranged by ZOE


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