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ぱたぱたの(七)

Written by XXXs

ぴこぴこアスカ登場
(cf.元祖ぱたぱたレイちゃん外伝

バン!!

「ファースト!!もう、これまでのように好き勝手はさせないわよ!!
 ほら、アタシにだって、羽は有るんだから!!飛べないけど…

ぴこぴこ

アスカの背中には、天使風の小さな真っ白な可愛らしい羽が有った。
悪魔風の蝙蝠の羽を付けられてしまったアスカがあまりに嘆くので、さすがにユイも可哀相に思い、可愛い羽に取り替えてあげたのだった。

「………」抱きっ!!

っといきなりアスカに抱きつくレイである。

「な…ちょっと、ファースト、何を?!」

ぱたぱたぱた

「コラ!ファースト、離せぇ〜!」

じたばたじたばた

「暴れないで。あなた、飛べないんでしょ?転落死したいの?」

さすがはレイ、飛べない翼であることはお見通しである。

「う…な、どこへ連れて行く気よ…」

「…着けばわかるわ」

ぱたぱたぱた

「ただいま碇くん、お土産…」

「あ、綾波、お帰り…って、アスカ?」

「シンジぃ…」

「ほら、碇くん、これ」

ぴこぴこ

「あっ!アスカも羽が生えたの?へぇ、かわいいね」

「…そ…そう?(ぽっ)
 そうでしょ!ね、ファーストなんかの化け物みたいな変な羽より、
 こっちの方がかわいいわよねっ!」

「アスカ!そんなこと言うなよ!」

「シンジ…」(しゅん)

「…アスカ…」
つんつん…

「な、何よ…」

「羽…触って、いい?」
うずうず…

「な、嫌よ!アンタなんかに触って欲しく無いわ!!」

「羽…」
うるうる…

「な、何よ、泣く事ないじゃない?!
 はぁ…いいわよ。ちょっとだけね」

「うん…ありがとう…アスカ」

さわっ…

「ひゃうっ!」

「逃げないで…」

「だ、だって、この、感覚…」(真っ赤)

「気持ち…いい?」

さわさわ…

「んっ…く…くぅ…だ…ダメ…」
ふるふる…

「あの…綾波…」
シンちゃん、真っ赤。

「…碇くんも触りたい?」

「だ、ダメよ!!シンジに触られたりしたら、アタシ…イっちゃう
 あんっ!だ、ダメだってば、ちょっと…くぅっ!」

「…アスカ、可愛い…くすくす」
レイはどうやら恰好のおもちゃを見つけたようである。


「ちっ!アスカに先を越されるとは…」

窓のカーテンの隙間からのぞくのは、シンジとレイの愛の巣(爆)に期せずして乗り込んだ(連れ込まれた)アスカを見て、歯ぎしりするリツコである。

「ああっ…私も、シンジ君にあんな風にしっぽをサワサワされたい…」(ぽっ)

頬を染めて目を潤ませているリッちゃんであった。


その頃、NERV本部では…
「こんな事で皆を騙せるのかなぁ?」

マヤはリツコの指示でターミナルドグマの1室で作業をしていた。
リツコの不在をカモフラージュする為に、こんな事もあろうかと用意してあったリツコのクローンボディに、リツコの擬似人格をインストールしようと MAGIを接続していたのだ。

『ピッ!ダウンロード、終了しました
 擬似人格を起動します』

MAGIのメッセージと共にリツコ'の身体がピクリと身じろぎし、ゆっくりと目を開く。

「先輩…」

心配そうに見つめるマヤに、リツコ'は妖艶な笑みを浮かべ、口を開く。
「…はじめまして、マヤちゃん」

「せ…先輩…じゃない!だ、誰ですか?」

「あら、つれないわね。あなたの最も近くに居て、でも存在しなかった人間よ」

「MAGI…先輩のお母さんなんですか?」

「さすが、察しがいいわね。リッちゃんが見込んだだけあるわ。
 うちの娘がいつもお世話になってるわね」

「い、いえ、こちらこそ…」姿勢を正して、ピョコンとお辞儀するマヤであった。

そう、MAGIに潜んでいたナオコがリツコのボディーを乗っ取ったのだ。

「ふふふ…この身体、気に入ったわ。いただいておくわね、リッちゃん」


そのころリツコは…
「ああっ…あんなことまで…。
 凄い…シンジ君、いつの間にそんなこと憶えたの?」

窓に張り付き、なにやら息を荒くしているリッちゃんであった。
何が凄いのか、まったくの謎である(^_^;)。


再び本部では…
リツコ'は司令官執務室に来ていた。

「碇司令、大事なお話が…」

「なんだ?…赤木君、今は……!…な、ナオコ君か?何故だ?!」

ゲンドウは目の前に立つ女性がリツコではない事を看破し、うろたえる。

「ナオコさん?そう、リッちゃんの予備のボディに…」

当然のようにゲンドウの膝の上に横座りになってゲンドウの首に両腕を回しているユイは、リツコ'を見て目を細め、挑発するように羽をゆっくりと広げる。

ぱた…ぱた…

二人の女の間に、目に見えない火花が飛び散っていた。


本部展望室の縁台にて…

パチッ…

一人将棋を打つ冬月である。

そこへ加持がふらりと現れる。

「おや、副司令、こんな所でどうされたんですか?」

「ああ、加持君か。あそこは年寄りには刺激が強すぎるのでな」

ユイとゲンドウのラブラブ振りに司令官執務室からとっとと逃げ出していた冬月は、ユイVSナオコの修羅場を見ずに済んだようだ。


翌朝・シンジの部屋
「ふわあぁあ…。昨日は頑張りすぎたかな?」

何をどう頑張ったのか不明だが、シンジは眠そうに目を擦りながら窓を開ける。
ちなみに、レイとアスカはまだ幸せな夢の中である。

ガラッ…こてん!

「うわっ?!」

窓の外でガラスに寄りかかったまま眠り込んでしまっていたリツコが、窓を開けた拍子に部屋の中に倒れこんできたのを、シンジが慌てて受け止めたのだった。

「なんなんだ、いったい?あれっ?この娘…リツコさん?」

どうもリツコに似ている。歳が違いすぎるが。

「んんっ?…あら、シンジ君、おはよう…」

「え?やっぱり、リツコさんなんですか?どうしてそんな格好を…」

歳は若返っているし、キツネ耳や尻尾まで生えてる。しかもダブダブの白衣という姿である。

「え?あ、ああ、ごめんなさい。ちょっと実験中の事故で、こうなってしまったの。
 迷惑かと思ったけど、もうあなたしか頼れる人が居なくって…」

「で、でも、マヤさんがいるんじゃ…」

「ひどい、シンジ君まで私たちがそんな仲だと思っているのね…」

何だか論点がずれているが、しゅんと耳を伏せてしおらしくうなだれて見せるリツコであった。
さすが年の功と言うか、その姿は計算通りシンジの保護欲を強烈に掻き立てるのに成功した。

「そ、そんなわけじゃ…。分かりました、とにかく入ってください」

こうしてリツコは、まんまとシンジ達の部屋へ入り込むことに成功したのである。


一方マヤは…

「えへへへ…先輩だぁ…」

こっそりと複製していたリツコのクローンを手に入れてご満悦のようである。
ま、こっちはこっちで幸せそうだからいっか(爆)。


その頃…
なぜか酒盛りの始まっている司令室である。

「あははは、そうなのよねー、ゲンちゃんったら、相変わらずなんだから」
「ふふふ、あ、そうだ!ついでだからキョウコも引っ張り出しましょうよ」
「そうね、にぎやかにやりましょうか」

(そんな、気軽に…)と滝汗を流すゲンドウであった。


というわけで、司令室にはもうひとり女性の姿が増えていた。

「…ふに?アスカちゃんはぁ?」
「はいはい大丈夫よ、アスカちゃんは今ごろシンちゃんとこでよろしくヤってるわよ」
「ままま、駆けつけ3杯。ほら、グーっと」
「???くぴくぴくぴ…ふぅ」

無理やりたたき起こされ(コアから引っ張り出され)て事態が把握出来てないキョウコは、寝ぼけた頭で言われるままに杯を空けるのだった。

「あら、キョウコも行けるわね。じゃ、もう一杯。っととと」
「そーねー、あの頃はみんなで集まって飲むなんて暇なかったものねぇ」
「あら、おつまみが無いわね。ゲンちゃん、購買で買って来て」
「逃げちゃダメよー」
「あははは」

「う、うむ、問題無い」(なぜ、私が…)

トホホ…と涙するゲンドウであった。


逃げちゃダメだぞゲンドウ。NERVの平和(?)は君の双肩にかかっているのだ。



− おわり −

あとがき
いやはや、元々電波な作品を無理にまとめようとするもんじゃない(^_^;)。

一時、某所(電波の泉)にて「羽物」が増殖してネタが被って困りましたが、もう時効でしょう(をい^_^;)。

オチが無いけど、一応みんな幸せになったみたいだし、これでようやく完結です。
お疲れ様でした。


ぜひ、あなたの感想をこちらまで>[ xxxs@kiwi.ifnet.or.jp ]


謝辞
ひょんな事からFMTTMに派生したパタパタReiちゃんですが、誕生から幾ばくの時を経て
無事XXXsさんの手により完結いたしました。
XXXsさん、本当にありがとうございました。
世紀末/吉日 @isao

(ついでに他のSSも・・・(^^;;)
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