After YASHIMA Operation
ヤシマ作戦、完遂。
第伍の使徒、殲滅。
ファーストチルドレン、綾波レイ、負傷。
現在入院、療養中。
実験の事故などで、私が入院すると、お見舞いに来てくれる人がいる。
でも、それはいつも同じ人。
…………
誰か、来た。
……碇指令。いつも来る。
「レイ、身体の方はどうだ」
「……問題ありません……」
「無理をするな。もうしばらく休んでいろ」
「……はい……」
「零号機はまだ修復中だ。出られはせん。ゆっくり休め」
「……はい……」
「身体を大切にしろ。いいな」
「……はい……」
……いつもと同じ。帰って行った。
…………
誰か、来た。
……赤木博士。いつも来る。
「レイ、調子はどう?」
「……問題ありません……」
「無理はしなくていいわ。ゆっくり休みなさい」
「……はい……」
「零号機はまだ修復中よ。現場に戻っても出動はできないわ」
「……はい……」
「退院したら、実験室に来なさい。データを採るから」
「……はい……」
「それじゃ」
……いつもと同じ。帰って行った。
…………
誰か、来た。
……葛城一尉。いつも来る。
「レイ、どう? 身体の調子は」
「……問題ありません……」
「無理はしないでね。ゆっくり休んでて」
「……はい……」
「退院しても、零号機は修理中だし、しばらく乗れないと思うわ。もうしばらく入院してたら?」
「……はい……」
「じゃ、これから、会議だから。お大事にね」
「……はい……」
「じゃあね」
……いつもと同じ。帰って行った。
…………
……誰も、来ない……
……誰も、来ない……
……誰も、来ない……
……誰も、来ない……
……誰も、来ない……
……誰も……
…………
……誰か、来た。
この人、知ってる。サードチルドレン。初号機パイロット。碇指令の子ども。
初めて来た。どうして来たの?
「あ、綾波。ゴメン、来るのが遅くなって」
……どうして謝るの?
「どこの病室か、知らなくて。さっき病院に来たら、ミサトさんに偶然会って、教えてもらったん
だ」
……命令じゃないのに?
「どう? 身体の調子は。大丈夫?」
「……ええ……」
「よかった。……そうだ、まだお礼言ってなかったね。ごめん、すっかり忘れてて……」
……どうして謝るの?
「あの時は、ありがとう。守ってくれて……」
……命令だもの。
「その前にも、僕のこと、守ってくれるって言ってくれて……」
……命令だもの。
「うれしかった。あんなこと、言われたことなかったから……」
……?
「それに、綾波と話ができて、よかった。これまで、ほとんど話したこと無かったし……」
……?
「だって、同じエヴァのパイロットなのに、綾波のこと、ほとんど知らなかったから……」
……?
「でも、綾波のこと、少しはわかったような気がする……」
……?
「いつ、退院できそう?」
「……明日……」
「あ、そうなんだ。よかった。明日、学校は?」
「……明日は、行かない……」
「そう。じゃ、明後日からだね」
「……ええ……」
「そう言えば、零号機って、まだ修理中なんだって。だから……」
……?
「使徒がもうしばらく来ないといいんだけどな。だって、また僕一人で出なきゃいけないし……」
……命令だもの。
「でも、もし使徒が来ても、今度は一人でも出るよ」
……命令だもの。
「今度は僕が綾波を守るから」
……命令じゃないのに?
「あ、ゴメン、長いこと一人で話しちゃって。迷惑じゃなかった?」
……どうして謝るの?
「あの、じゃ、僕、これから、シンクロテストだから。……また後で、来ていい?」
「……ええ……」
「じゃ、また後でね」
……みんなと違う。帰って行った。
……誰も、来ない……
……誰も、来ない……
……誰も、来ない……
……誰も、来ない……
……誰も、来ない……
……誰も……
…………
……早く来ないかな……“碇君”……
新世紀エヴァンゲリオンは(c)GAINAXの作品です。
Written by A.S.A.I. in the site
Artificial Soul: Ayanamic
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